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冬の渓流はうるさい

冬の渓流は、意外とうるさい。

夏や秋の賑やかさがウソのように、森は静まり返ってる。虫の音も、鳥のさえずりも、葉擦れの音もない。

まるで世界が音を失ったような、そんな静寂に包まれるのが「冬の渓流」。

だからこそ、だからこそ渓流の声が際立つ。

そして、”意外とうるさい”。

ゴウゴウと、ザアザアと、時にガシャンと。冷たい水が岩を叩く音が、冬の森に響き渡る。他に何も聞こえないから、水の音だけが空間を支配する。

冷たい風が吹き抜けて、頬が痛い。指先の感覚がなくなっていく。それでも、渓流は構わず、同じ調子で流れ続ける。

寒かろうが、辛かろうが、関係ない。ただ流れる。それだけ。

その無関心さが、逆に心地いい。